「えっと、お値段は……」
価格を伝える瞬間、なぜか声が小さくなる。
相手に高いと思われたらどうしよう。
嫌な顔をされたらどうしよう。
断られたら、自分の価値まで否定された気がする。
そんな不安がありました。
今日は、価格を伝える瞬間の怖さについて書きます。
価格を言えないのは、価値を疑っているから
値段を口にするのが怖いとき、相手の反応ばかり気になります。
高いと思われないか。
引かれないか。
断られないか。
でも、よく見ると、怖さの根っこは相手だけではありません。
自分の側にもあります。
「この価格で、本当にいいのかな」
「この内容で、ちゃんと価値があるのかな」
「もっと安くした方が、受け入れてもらえるんじゃないかな」
そうやって、自分の商品の価値を、自分が疑っている。
だから、価格を言う瞬間に声が弱くなるのだと思います。
価格を伝える怖さは、お金の話だけではありません。
自分が届けている価値を、どこまで信じられているかの話でもあります。
おどおど伝えると、相手も不安になる
価格を伝えるときの態度は、相手にも伝わります。
小さな声で言う。
語尾が弱くなる。
言ったあとに、すぐ言い訳を足す。
「高かったらすみません」と先に謝る。
そうすると、相手も不安になります。
「この人は、自分の商品に自信がないのかな」
「この価格で大丈夫なのかな」
そう感じさせてしまうことがあります。
もちろん、強く売り込む必要はありません。
大きな声で押す必要もありません。
ただ、決めた価格は、静かにはっきり伝える。
それだけで、相手の受け取り方は変わります。
価格の伝え方そのものが、信頼の一部になるからです。
→ 値上げの怖さの話は「値上げしたいのに、怖くて安いままだった」へ。
価格だけを切り離して伝えない
価格を伝えるのが怖くなる理由のひとつは、値段だけをポンと出そうとするからです。
「◯円です」
それだけを伝えると、自分も相手も金額だけを見てしまいます。
でも、本来伝えるべきなのは価格だけではありません。
何を渡すのか。
どんな悩みを軽くするのか。
受け取った人が、どう前に進めるのか。
そこまで含めて伝える必要があります。
たとえば、
「この商品では、発信しているのに商品につながらない人が、自分の軸と最初の商品案を整理できるようにしています。価格は◯円です」
このように、価値と価格をセットで伝える。
そうすると、価格だけが浮きません。
相手も判断しやすくなります。
自分も、ただお金を請求している感覚ではなく、価値を届ける対価として伝えやすくなります。
→ 値段の考え方は「安売りは優しさではなく、自信のなさかもしれない」へ。
先に謝らない
価格を伝えるとき、昔の僕はよく先に謝りそうになっていました。
「ちょっと高いかもしれないんですけど」
「もし難しければ全然大丈夫なんですが」
「すみません、◯円になります」
こう言ってしまう。
もちろん、相手への配慮は大事です。
でも、価格を伝える前から謝ると、自分の仕事を自分で弱く見せてしまいます。
価格は、悪いことではありません。
相手から奪うものでもありません。
自分が時間を使い、考え、形にして届けるものへの対価です。
だから、先に謝らなくていい。
静かに、普通に伝える。
「価格は◯円です」
それだけでいい場面もあります。
怖さは、慣れることで扱えるようになる
価格を伝える怖さは、一度でなくなるわけではありません。
最初は緊張します。
声も揺れるかもしれません。
言ったあとに、不安になるかもしれません。
断られて、落ち込むこともあるかもしれません。
でも、何度か伝えるうちに少しずつ慣れます。
価格を言ったからといって、関係が壊れるわけではない。
断られても、自分の価値がなくなるわけではない。
必要な人は、ちゃんと判断してくれる。
そういう経験が積み重なっていきます。
勇気は、性格だけで決まるものではありません。
経験で少しずつ育つものです。
価格は、価値と一緒に伝える
価格を伝えるのは、怖いです。
特に最初は、自分を試されているように感じます。
でも、本当はそうではありません。
価格を伝えることは、自分の価値を押しつけることではありません。
相手が判断するために、必要な情報を渡すことです。
だから、曖昧にしなくていい。
先に謝らなくていい。
必要以上に安く見せなくていい。
何を届けるのか。
誰の、どんな悩みを軽くするのか。
その対価として、いくらなのか。
そこを静かにはっきり伝える。
価格を伝える勇気は、自分の価値を無理に大きく見せることではありません。
自分が届けているものを、正しく扱うことです。
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