他人の成功を、素直に喜べないとき

友人が「うまくいった」と報告してきた。

売上が出た。
フォロワーが増えた。
商品が売れた。
仕事につながった。

「おめでとう」

そう打ちながら、心の奥が少しだけチクッとする。

本当は喜びたい。
でも、素直に喜べていない自分がいる。
そのことに気づいて、また落ち込む。

昔の僕は、この感情にずっと罪悪感を持っていました。

人の成功を喜べないなんて、自分は性格が悪いんじゃないか。
小さい人間なんじゃないか。
応援するふりをしながら、心の中では比べている自分が嫌だ。

そう思っていました。

でも今は、少し違う見方をしています。

他人の成功にざわつくのは、性格が悪いからではありません。
そこに、自分の本音が隠れていることがあります。

今日は「他人の成功を、素直に喜べないとき」の話を書きます。

目次

喜べないのは、性格が悪いからじゃない

人の成功にざわつくのは、自然な反応です。

もちろん、相手を引きずり下ろそうとしたり、悪口を言ったりするのは違います。
そこまでいくと、ちゃんと距離を取って見直した方がいい。

でも、心の中で少しチクッとするくらいなら、それ自体を責めすぎなくていいです。

なぜなら、そのざわつきは「自分も本当はそうなりたい」という気持ちの裏返しだからです。

どうでもいいことには、嫉妬しません。

たとえば、自分がまったく興味のない分野で誰かが成功しても、そこまで心は動かないはずです。

でも、自分が本当は欲しかったもの。
自分も目指していたもの。
自分がまだ手に入れられていないもの。

それを目の前で誰かが手にしたとき、心がざわつく。

それは自然です。

ざわつくのは、あなたの中に前に進みたい気持ちがある証拠です。

だから、まずはその感情を「ダメなもの」と決めつけなくていい。

見ないふりをする必要もありません。
きれいな感情に変換しようとしなくてもいい。

ただ、「あ、自分は今ざわついている」と認める。

そこからで十分です。

嫉妬は、自分の願望を教えてくれる

嫉妬は、扱い方を間違えると苦しくなります。

相手を責める。
自分を責める。
SNSを見続けてさらに落ち込む。
「どうせ自分なんて」と止まる。

こうなると、ただ消耗します。

でも、嫉妬を観察すると、少し意味が変わります。

問いはこれです。

「自分は本当は、何がうらやましいんだろう」

相手の売上がうらやましいのか。
自由に働いている感じがうらやましいのか。
認められていることがうらやましいのか。
自分の商品を持っていることがうらやましいのか。
発信に反応があることがうらやましいのか。

ここを分けて見る。

ただ「悔しい」で終わらせると、何も残りません。

でも、何に反応したのかを見れば、自分が本当に欲しいものが見えてきます。

嫉妬は、汚い感情というより、自分の願望を教えてくれる地図です。

見たくない本音が、そこに出ているだけです。

昔の僕も、人の成果を見るたびに焦っていました。

でもよく見てみると、うらやましかったのはお金だけではありませんでした。

自分の言葉で商品を作っていること。
誰かに必要とされていること。
発信がちゃんと届いていること。
自分の軸で動いているように見えること。

そこがうらやましかったんです。

そのことに気づくと、少しだけ感情の扱い方が変わりました。

比べる相手は、過去の自分だけでいい

他人と比べると、だいたい苦しくなります。

なぜなら、条件が違うからです。

始めた時期も違う。
経験も違う。
持っているリソースも違う。
人脈も違う。
得意なことも違う。
見えていない努力も違う。

それなのに、表に出ている結果だけを見て比べる。

これをやると、ほぼ負けます。

SNSでは特にそうです。

人は、うまくいった瞬間を出します。
迷っている途中や、地味に積み上げた時間はあまり見えません。

その切り取られた成果と、今の自分の現実を比べる。

苦しくなるのは当然です。

比べるなら、他人ではなく過去の自分でいいです。

昨日の自分より、一行でも書けたか。
先週の自分より、少しでも悩みを言語化できたか。
先月の自分より、誰に届けたいかが見えてきたか。
昔の自分より、少しでも動けるようになったか。

それで十分です。

他人の成功は、自分の失敗の証拠ではありません。

ただ、他人のタイミングで結果が出ただけです。

自分には、自分の進み方があります。

ざわついたら、軸に戻る

人の成功にざわついたときこそ、自分の軸に戻るサインです。

他人の数字を見る。
他人の商品を見る。
他人の成果を見る。
他人の発信を見る。

それで心が揺れるとき、自分の中の基準が外側に持っていかれています。

「あの人は売れている」
「あの人は伸びている」
「あの人は認められている」
「それに比べて自分は」

この状態になると、かなり苦しいです。

だから、戻る問いはいつも同じです。

「自分は誰に、何を届けたいのか」

自分は誰の役に立ちたいのか。
どんな悩みを解決したいのか。
何を言葉にしたいのか。
なぜ、それを続けたいのか。

ここに戻る。

軸がはっきりしていると、他人の成功を見ても少し距離が取れます。

「あの人はあの人の場所で進んでいる」
「自分は自分の場所で積み上げる」

そう考えやすくなる。

もちろん、それでもざわつく日はあります。

でも、ざわついたまま他人を追いかけるより、自分の軸に戻った方がいいです。

→ 軸の話は「はじめての方へ」に書いています。

喜べない自分を責めなくていい

他人の成功を素直に喜べないとき。

その自分を、必要以上に責めなくて大丈夫です。

それは、あなたが性格の悪い人間だからとは限りません。

本当は前に進みたい。
本当は成果を出したい。
本当は誰かに必要とされたい。
本当は自分の言葉で何かを届けたい。

そういう気持ちがあるから、反応しているだけかもしれません。

大事なのは、その感情をどう使うかです。

相手を下げるために使うのか。
自分を責めるために使うのか。
それとも、自分の願望を知るために使うのか。

僕は、最後の使い方がいちばんいいと思っています。

嫉妬したら、こう聞いてみる。

「自分は本当は、何が欲しかったんだろう」

その答えが見えたら、次にこう聞く。

「じゃあ、自分は誰に、何を届けたいんだろう」

そこに戻れば、他人の成功はただの比較材料ではなくなります。

自分の願望と軸を見直すきっかけになります。

喜べない自分を責めなくていい。

その感情は、前に進みたい気持ちの裏返しです。

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