「メンターを持つと、成長が速い」
そう聞いて、僕は何人かの発信者を追いかけました。
この人についていけば変われるかもしれない。
このコミュニティに入れば、自分も前に進めるかもしれない。
この人の考え方を学べば、迷わなくなるかもしれない。
そう思って、発信を見ていました。
でも、現実は少し違いました。
見る人が増えるほど、言っていることも増える。
参加する場所が増えるほど、やることも増える。
誰かの言葉を信じるほど、自分の判断が弱くなる。
気づいたら、成長するどころか、よけいに迷子になっていました。
昔の僕は、「誰についていくか」を決める前に、自分がどこへ行きたいのかを決めていなかったんです。
今日は「メンターやコミュニティの選び方」について書きます。
「すごい人」より「近い人」
メンターを選ぼうとすると、つい「すごい人」を見てしまいます。
一番稼いでいる人。
フォロワーが多い人。
大きな実績がある人。
派手な結果を出している人。
もちろん、そういう人から学べることはあります。
でも、遠すぎる成功者の話は、今の自分には使いにくいことがあります。
なぜなら、ステージが違いすぎるからです。
持っている経験が違う。
使えるリソースが違う。
商品も違う。
信用も違う。
見えている課題も違う。
その人にとっては当たり前のことが、今の自分には再現できないこともあります。
昔の僕は、すごい人の話を聞くたびに焦っていました。
「自分もこうしなきゃ」
「あれもやらなきゃ」
「これも足りない」
でも、実際には今の自分に必要な一手ではないことも多かった。
すごい人の話が悪いわけではありません。
ただ、今の自分に近い人の方が、役に立つことがあります。
少し先を歩いている人。
同じような悩みをくぐった人。
今の自分がつまずいている場所を、まだ覚えている人。
そういう人の言葉は、現実に落とし込みやすいです。
メンターは、遠くの成功者である必要はありません。
今の自分が次の一歩を見つけられる人。
その方が大事です。
不安を煽る人は、避ける
メンターやコミュニティを選ぶときに、注意した方がいい人がいます。
不安を煽る人です。
「今やらないと手遅れ」
「このままだと置いていかれる」
「みんなもう稼いでいます」
「行動しない人は一生変わりません」
「このチャンスを逃すと終わりです」
こういう言葉を見ると、心が揺れます。
焦る。
怖くなる。
置いていかれる気がする。
今すぐ何かを買わないといけない気がする。
でも、そこで動くと危ないです。
不安を刺激して動かす人は、あなたの焦りを利用している可能性があります。
もちろん、厳しいことを言ってくれる人が悪いわけではありません。
本当に必要な指摘もあります。
甘さを見抜いてくれる人もいます。
耳が痛いけれど、前に進むために必要な言葉もあります。
でも、不安を煽ることと、本質を突くことは違います。
本質を突く人は、焦らせるだけでは終わりません。
次に何を見直せばいいかを示してくれます。
ただ怖がらせる人。
今すぐ買わせようとする人。
自分のコミュニティに入らないとダメだと思わせる人。
そういう人からは、距離を取った方がいいです。
焦りで選ぶと、だいたい判断を間違えます。
→ 焦りで買う危険は「高額スクールを買う前に考えること」に書きました。
「答え」ではなく「考え方」をくれる人を選ぶ
昔の僕は、答えが欲しかったんだと思います。
何をすればいいのか。
何を売ればいいのか。
どう発信すればいいのか。
どの順番で進めればいいのか。
全部、誰かに決めてほしかった。
でも、答えだけをくれる人についていくと、依存しやすくなります。
その人が言った通りにやる。
その人の正解を待つ。
その人の許可がないと動けない。
その人の発信が変わると、自分もまた迷う。
これでは、自分の軸が育ちません。
本当に良いメンターは、答えだけを渡す人ではありません。
考え方を渡してくれる人です。
なぜそう考えるのか。
どこを見て判断するのか。
今の自分なら何を優先すべきなのか。
何をやらないと決めるべきなのか。
そこを教えてくれる人。
「この通りにやればいい」ではなく、
「なぜそうするのか」を一緒に見せてくれる人。
そういう人は、あなたを自立させてくれます。
メンターの役割は、ずっと依存させることではありません。
自分で判断できるようにすることです。
コミュニティは、空気を見る
コミュニティを選ぶときは、主催者だけでなく空気も見た方がいいです。
そこにいる人たちが、何を大事にしているのか。
成果報告だけで盛り上がっているのか。
失敗や途中経過も出せる空気があるのか。
質問しやすいのか。
初心者を見下す雰囲気がないか。
煽りや競争が強すぎないか。
ここはかなり大事です。
コミュニティは、情報を得る場所であると同時に、空気を浴びる場所でもあります。
その空気が合わないと、長くいるほど苦しくなります。
たとえば、毎日「成果を出した人」だけが目立つ場所。
結果が出ていない人が黙ってしまう場所。
質問すると「そんなことも知らないの?」という空気がある場所。
こういう場所は、今の自分にとってしんどいかもしれません。
逆に、途中経過を出せる場所。
小さな一歩を見てもらえる場所。
考え方を整理できる場所。
焦らず、自分の現在地を見直せる場所。
そういうコミュニティは、かなり助けになります。
選ぶときは、実績だけではなく、そこにいる自分が呼吸できるかも見た方がいいです。
最後は、自分の軸で判断する
誰についていくか。
これはかなり大事です。
でも、最後は自分の現在地で決めるしかありません。
人の評価だけで選ぶと、振り回されます。
有名だから。
稼いでいるから。
みんなが入っているから。
評判が良いから。
今だけ募集しているから。
それだけで選ぶと、あとでズレることがあります。
見るべきなのは、
「今の自分に、この人の何が必要か」
です。
考え方なのか。
具体的な実践環境なのか。
発信の添削なのか。
商品設計の整理なのか。
一人では止まってしまう自分を進める仕組みなのか。
ここを見ます。
誰かについていけば、自動的に変わるわけではありません。
メンターもコミュニティも、あくまで外側の環境です。
それをどう使うかは、自分の軸で決まります。
自分は誰に、何を届けたいのか。
今、何に迷っているのか。
どんな助けがあれば前に進めるのか。
そこを見たうえで選ぶ。
→ 軸の整え方は『明鏡』レビューで書いています。
メンターは、すごさだけで選ばない
メンターは、すごさだけで選ぶものではありません。
もちろん、実績は大事です。
経験も大事です。
信頼できる人から学ぶことも大事です。
でも、それだけでは足りません。
今の自分に近いか。
不安を煽らず、考え方を渡してくれるか。
依存させるのではなく、自立させてくれるか。
その人の言葉で、自分の軸が見えやすくなるか。
そこを見た方がいいです。
昔の僕は、「すごい人についていけば変われる」と思っていました。
でも本当に必要だったのは、すごい人を探すことではありませんでした。
自分の現在地を見て、今の自分に必要な学びを選ぶこと。
そして、誰かの答えに依存せず、自分の軸を育てること。
メンターやコミュニティは、あなたの代わりに人生を進めてはくれません。
でも、選び方を間違えなければ、前に進む助けにはなります。
選ぶなら、焦りではなく、軸で選ぶ。
そこだけは、昔の僕に強く言いたいです。
コメント