また教材を買ってしまった。
決済が終わった瞬間、少しだけ安心する。
でも、そのあとすぐに、いつもの後ろめたさがやってくる。
「これは自己投資だから」
「今の自分には必要だから」
「学ばないよりはいいはずだから」
そうやって、自分に言い聞かせる。
昔の僕は、その言葉で何度も買い物を正当化していました。
教材を買う。
本を買う。
講座を買う。
ツールを契約する。
その瞬間は、前に進んでいる気がする。
でも、現実はあまり変わっていない。
買っただけで満足して、積んでしまう。
少し読んで安心して、また次の教材が気になる。
今思えば、僕の買い物の多くは、自己投資ではありませんでした。
投資の顔をした浪費でした。
今日は「自己投資と浪費の違い」について書きます。
「自己投資」は、便利な言い訳になる
自己投資という言葉は、かなり強いです。
この言葉を使うと、どんな買い物も前向きに見えます。
本を買う。
教材を買う。
講座に申し込む。
有料コミュニティに入る。
便利そうなツールを契約する。
全部、「未来の自分のため」と言えてしまう。
もちろん、本当に必要な学びもあります。
お金を払ったからこそ本気になることもあります。
良い教材に出会って、前に進めることもあります。
でも、自己投資という言葉は、逃げ道にもなります。
不安だから買う。
焦っているから買う。
動けていない後ろめたさをごまかすために買う。
「何かしている感」がほしくて買う。
これを自己投資と呼んでしまうと、浪費が見えにくくなります。
昔の僕はまさにそうでした。
買った瞬間は、前に進んだ気がする。
でも、実際には何も変わっていない。
それでも「これは自己投資だから」と言えば、自分を責めずに済む。
この言葉に、かなり逃げ込んでいました。
投資と浪費の違いは、買ったあとに出る
自己投資と浪費の違いは、値段だけでは決まりません。
高いから投資。
安いから浪費。
有名な教材だから投資。
安い本だから浪費。
そういう話ではありません。
違いが出るのは、買ったあとです。
買ったものを使ったか。
学んだことを、自分の状況に置き換えたか。
行動が一つでも変わったか。
判断基準が少しでも変わったか。
ここで差が出ます。
買っただけで終われば、どれだけ良い教材でも浪費に近づきます。
逆に、たとえ安い本でも、読んだあとに行動が変わったなら、それは投資になります。
大事なのは、買ったものの立派さではありません。
それを使って、自分がどう変わったかです。
発信が一つ変わった。
商品案を一行書けた。
誰に届けるのかを見直せた。
不要なノウハウを手放せた。
次にやることが明確になった。
そこまでいって、ようやく投資になります。
使えば投資。
積めば浪費。
かなり厳しく言えば、そういうことです。
「買う前」より「買った後」が9割
多くの人は、買う前にかなり時間を使います。
どの教材がいいのか。
口コミはどうか。
価格に見合うのか。
自分に合っているのか。
失敗しないか。
もちろん、買う前に考えることは大事です。
でも本当に大事なのは、買った後です。
買ったあと、いつ読むのか。
読んだあと、何を書くのか。
学んだことを、どこに使うのか。
自分のビジネスにどう置き換えるのか。
最初の一手を何にするのか。
ここが決まっていないと、買った瞬間がピークになります。
買う前は熱量がある。
販売ページを何度も読む。
レビューを調べる。
「これなら変われるかも」と思う。
でも、買ったあとに何もしない。
これでは、また同じことの繰り返しです。
自己投資か浪費かは、決済画面では決まりません。
買ったあとに、何をしたかで決まります。
→ 買って終わりにしない読み方は「明鏡の使い方」に書きました。
浪費グセを止めるのは、気合いではなく軸
では、なぜ僕は教材を積んでしまっていたのか。
理由は単純です。
軸がないまま、「良さそう」で買っていたからです。
この教材は良さそう。
この人は成果を出している。
今の自分に必要そう。
これを逃したら遅れるかもしれない。
そうやって、外側の情報に反応して買っていました。
でも、自分の中に判断基準がないので、買ったあとに使い切れない。
今の自分に本当に必要なのか。
どの課題を解決するために買ったのか。
学んだあと、何を実行するのか。
自分は誰に何を届けたいのか。
そこが曖昧なまま買うから、積みます。
浪費グセを止めるには、気合いよりも軸が必要です。
軸があると、買う前に判断できます。
「これは今の自分に必要か」
「今やるべきこととつながっているか」
「買ったあと、具体的に何に使うか」
「これは不安をごまかすための買い物ではないか」
この問いが持てるだけで、積む買い物はかなり減ります。
買わない選択ができるようになる。
買う場合も、使い道を決めてから買えるようになる。
これが大事です。
→ その軸を取り戻す話は『明鏡』レビューで書いています。
自己投資という言葉に逃げ込まない
自己投資は悪いものではありません。
学ぶことは大事です。
お金を払って環境を変えることもあります。
良い教材が、次の一歩を作ってくれることもあります。
でも、自己投資という言葉を使うなら、そこには責任が必要です。
買っただけで終わらせない。
積んだままにしない。
「いい話だった」で満足しない。
自分の状況に置き換える。
一つでも行動に変える。
そこまでやって、はじめて投資になります。
昔の僕は、自己投資という言葉で浪費をごまかしていました。
でも本当は、買った瞬間ではなく、使ったあとにしか投資にはなりません。
また教材を買いたくなったときは、一度だけ立ち止まってください。
これは今の自分に必要なのか。
買ったあと、何に使うのか。
どの行動を変えるのか。
不安をごまかすために買おうとしていないか。
そこに答えられないなら、今は買わなくていいかもしれません。
自己投資という言葉に、逃げ込まないこと。
使ってこそ、はじめて投資になります。
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